夏1回戦

海へ行ったら

潮風が頬を撫でるだろう

太陽光線は8分前の過去だ

運転席から出した右肘はどこか記憶に残る映画のワンシーンと感じるだろう

 

そうだ!

海だ!

レンタカーだ!

 

ブーン

ブー

キキーッ

 

海に着きました

カラスと旗
カラスと旗

お!

あれは

カラスと旗だね

浜辺
浜辺

お!

あれは

波打ち際だね

お!

これは

遊泳禁止の旗だね、、、

 

 

強風により潮風が頬を撫でるどころか砂が全身に突き刺さって来ます

太陽は雲に隠れて待てど暮らせど出て来ません

僕は運転席から出していた右肘をそっと引っ込め窓を閉めました

 

僕の下半身では海水パンツが寂しそうにしているのが見て取れました

 

海水パンツが言いました

また来れるかな

 

僕は言いました

夏は始まったばかりさ

 

車は浜風に追い出される様に去って行きました

 

 

ねえねえ、鎌倉の大仏って知ってる?

わ、行ってみようか!...