芸術の神様

今年楽しみにしていた事の一つに井の頭公園の弁天様ご開帳というのがありました。

 

何気なく見ていた吉祥寺のタウンマップに、巳年は十二年に一度の御開帳の年だと書いてあり、調べてみると、

 

「もともと河の神様のサラスヴァティーですが、河の(水の)流れの音が、音楽や豊かに溢れる言葉を連想させることから、音楽をはじめとした芸術や学問全般の神様としての信仰も集めました。」

 

の、芸術の文字を見た瞬間、私の心はそこにありました。

 

そして去る四月十五日、展示会を翌週に控えながらも私は胸躍らせ、井の頭公園弁財天へ行ったのです。

 

多勢が列を成し、紅白ののぼり旗が立ち並ぶ間を通り抜け、赤い橋を渡るとトントントンと太鼓のお囃子に合わせて

踊るひょっとこが二人。

 

上がる〜。気持ち上がる〜。

 

靴を脱ぎ、お堂をゾロゾロと左回りで進み、ぐるっと裏から入り、ようやく弁天様とご対面。

 

手を合わせる間もなく、後ろのおばちゃんの圧に押しやられ、気がつくと靴を履いていました。

 

弁天様とも初対面だったし、挨拶くらいで、何か言う事も特に無いし、色々あるし、忙しいし。

 

あの日あの場所でブツブツ言ってる人を見た記憶があるのなら、あなたは私を見た事になります。